目は口ほどにものを言うかどうか???文章中の台詞について!!

Mr.X

 早めに読み手を取り込むポイントとして一例を挙げていいでしょうか?
 
1 コーヒーショップTAKE5
 都内のオフィス街から、5分歩いて、裏路地に入った場所に、個人経営らしい、おしゃれな小さいコーヒーショップがあった。~から文章が始まって、昨日の新聞に載っていた、宝石店強盗グループが、「れいさん」と日本茶をのんでいる女だという事は、客たちには絶対にばれる事はないのだった・・・。までで一場面が終わるのですが、この中で出て来た台詞が『「美しい・・・。」彼女にあこがれて、店に通っている男性客は多かった』です。『美しい』の一言です。
 しかも誰が言ったのかさえ判らない台詞です。
 
 ぼくなら『香りにつられて、店内をのぞくと、心地よい穏やかなBGM』のあとに『いらっしゃい』的な主要登場人物の一言を入れて、その存在感を読み手に感じさせる工夫をします。
『あら、いらっしゃい』なのか?『いらっしゃい、こちらにどうぞ』なのか?どう印象付けるのか?台詞で印象付けるのか?台詞と動作で印象付けるのか?
 
 その後に作者さんが書いている『美女オーナーとおしゃべりしている常連らしい、これまたロングヘアーの美女』の『おしゃべり』で、とありますが、ここでも台詞を使うと個性や間柄、存在感を出せるのに、それを聞かせないばかりか一言で片づけるなどもったいない使い方をしてるなぁと思いました。

『目は口ほどにものを言う』などと言いますが、実像が見えない文章の世界では、あえて『台詞として口から出させる』ことで、『それを見た』と成立させることになるのかも知れませんね。

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