行って来い!!
ひまわり畑の作品で最初に出て来たひまわりの蜜を吸っている蜂のカットですが、いきなり蜂がいる場所を見せるのもいいですが、まず最初に蜂のいるカットを撮影して、一度下向きにカメラを振ってみます。(パンダウンとかチルトダウンと呼ばれるカメラの操作です)
蜂が逃げてしまうと、せっかく見つけたのに撮れなかったとなりますので、最初にこれを撮影して、余裕があれば『すぐに蜂を見せるのではなく、まずはひまわりの下半分を見せておきながら、何だ?何を見せてくれるんだ?と期待をさせる感じで、カメラを上に振り上げると蜂が登場♪となる絵』を撮っておきます。
この、最初に『物(ぶつ)』を撮っておいて、いったんフレームから外し、再びカメラを物(ぶつ)に振り込む撮影は『行って来いさせる』などと呼ばれます。カメラを上下や左右に振って再び振り戻す作業で、カメラを行って来いさせるからで、撮影現場で『今のアレ行って来いさせた?』とか『行って来いしておいて下さい』などと言われることがあり、フレームアウト・フレームインで撮影しておきます。