リアクションを撮れ!!
話の構成として、起承転結や5W1Hも重要ですが、一番『気持ち』というか『表情』が出るのが『リアクション』ではないかと思います。
『アクション』は『故意』・『作為的』であるのに対して『リアクション』は『アクションに対する思わずの反応』で、この『思わず』という所が見逃せない一場面となります。
結婚式でバージンロードを父親と腕を組んで歩いて来た花嫁が、その父親に手を取られて、花婿さんに手に『その手』を渡されます。そして、新郎新婦で『手に手を取って』神父さんの待つ祭壇に向かうわけですが、アクション重視のカメラマンだと、父と娘を撮影し、父親が娘の手を取って、差し出された花婿の手に手を渡され、花嫁花婿が二人して祭壇に向かう『絵』を撮るのですが、リアクションを考えてみると、腕を組んで歩く父と娘、これは二人の表情も見えるウエストショットぐらいで腕を組んで『どんな表情で二人が歩いているのか?』が伺える『絵』でいいし、自分の腕から娘の手を外し、目の前にいる新郎にその手を手渡す所は三人が『どんな表情でやり取りするのか?』が判る『絵』でいい。
そして、新郎新婦が祭壇に向かう場面では、歩き出す新郎新婦を見せるのではなく、残された花嫁の父親がどんな『リアクションを見せるのか?』その『表情』は?ここに、花嫁の父して心情が出てくるのではないかと思います。どんな思いで娘の後姿を見送るのか?
ご存知のようにリアクションは『撮れたら効果的』だし『よりアップの方が効果的(リアクション全体をアップで見せる。カズダンスのように、全身で表現するリアクションもあるますが、それも、全身を撮りきるという『アップ』で見せる必要があります)』なので、先を見越した撮影センスで、リアクションを撮り逃さないようにします。