カラーモニターのモノクロスイッチ!!
調整用のカラーモニターにはモノクロになるスイッチがあるんですけど、これをONにした時に、モニターが赤ければ、モニター自体が少し赤みを帯びている場合があります。モノクロにしたのに色が乗っている状態です。
以前、ドラマの撮影を一緒にやったVE(ビデオエンジニア:カメラ調整さん)は、昔の記念写真を撮るカメラマンのように。頭からすっぽりと黒い布をかぶりながら現場にいたし、少し距離を置いた物陰にいたこともありました。
周りの反射光でモニターに色が乗って、調整が鈍るのを避けるためのようです。
結局カラーテレビと言っても、白黒が基準なんですね!
CCU(カメラコントロールユニット)の調整は赤と青のつまみで行われるのですが、まずは、この赤と黒のつまみを真ん中にしておきます。調整できる幅を大きくするためです。つまみがどちらかに偏っていると、もし万が一、偏った数値以上に調整したくても、つまみが回せない!ということになりますから、まずは中立の位置にして、オートホワイトとオートブラックを取ります。
これで、調整つまみが中立の位置で、カメラの基準となる白と黒が決定されました。カメラ単体によって、黒い部分が赤みを帯びていたり青みを帯びていたり、白い部分が赤っぽかったり青っぽかったりとあるので、白い部分はゲインの赤いつまみや青いつまみを使い調整します。黒い部分の赤青を調整する場合には、ぺデスタルの赤いつまみや青いつまみを使います。
中間部分も調整が可能です。ガンマという範囲の調整になるのですが、自分が調整をしていた頃は、ゲインやぺデスタルを調整するとガンマ部分が多少引きずられたので、結局白と黒だけを調整すると、ガンマ部分の色も調整出来てしまったのです。
なので、ガンマのつまみをいじったことは無く、基準となる緑のボリュームもそこを動かしてしまうと元が定まらなくなるので、触りません。赤と青をいじって、三原色の調整をしております。