アップはより具体的に!!
アップの映像を見ると、まだまだアップが甘いカメラマンが多いようです。
自分が何を撮影しているのかよく考えてみましょう。
ハコ馬ですが、どんなハコ馬か?
木で出来たハコ馬です。となれば、木の部分を撮影するわけですが、どこを見せれば木の部分だとわかるのか?
川を撮影する時も『流れ』というものをどう見せるのか?川の水部分だけ撮影しても流れはわかりにくく、障害となる石を巻き込みながら流れる水を撮影するなど、一工夫必要です。同じように考えると光を見せるには影を見せるとなります。
ハコ馬に戻ると、木のハコ馬です。では次に考える『さらに具体的』な説明は?
『使い古された』が出て来ます。使い古された木のハコ馬です。さらに具体的に言うと
『使い触れされて傷だらけの木のハコ馬』です。
などと、ドンドン具体的にしていきます。
同一ポジションで何枚絵が撮れるのかを考えてみても、もっとアップに出来ないか?と考えるはず!
その時に、アップにする理由付けを考えます。
何を持ってアップにするのか?工作物であれば詳しい出来具合。手の込み様。注目すべき部分。=見所となるはずです。
どこをどう撮れば、どのあたりをどの位のサイズで、どの方向から撮れば『より』わかりやすいのか?
ファインダーの中で探してもなかなか見つからないはずです。まずは、自分の目で確かめてからカメラで狙います。
自分の目で見ると複眼で、カメラを覗くと単眼となるので、少し感じが違って見える場合があります。その違いをどんな撮影テクニックで克服するか?というのも腕の見せ所なのかも知れません。