限界を決めるな!!
引き続き自分で限界を決めるな的な話なんですが、
テレビ局が番組を作る際に、そのソフト部門?を担当するのが制作班で、番組の流れやタレントの決定、予算の管理などがメインの仕事となります。もう一つが技術班、カメラの台数や配置などを考えたり手配するお仕事です。
中継をする番組などでは、その現場に中継制作班と中継技術班の代表が事前に下見に行って、タレントをどう動かすのかとか、そのときカメラの他に照明や音声はどうするのか?などを決めるのですが、基本的にはカメラのケーブルの本数や長さは決まっている訳で、だからタレントがどう動く時にどこをベースにカメラケーブルを引くのが一番いいか?を考えるのですが、例えば、100m動くのに100m離れた場所に中継車を置けば、タレントまで100mのケーブルを引かなければなりませんが、50mの位置に置けば、50m出して、戻したケーブルを今度は出しながら移動すればもう50m移動できるわけです。
どんな動きに対して、どう配置すればいいのか?を考えたいのに、ディレクターによっては、ケーブルが100mだから100mしか動けない!とか、ケーブルは何本足せますか?などとまず機材のことを考えてから演出を考えてしまう人もいるようです。
そんなディレクターには、技術の先輩が『まず何をやりたいかだろ?何をどう見せたいのか?どうすれば判りやすいのか?そこを考えないで何が演出家だよ』って意見するのでしたぁ。