客観から主観の移動!!
映像の客観から主観の移動は簡単に編集で構成できそうですが、これが文章となるとなかなか大変なようです。
場所説明や状況説明を客観的に説明したあと、主観となる人物の紹介を少し入れるなどすると、移行がスムーズに行われるのではないでしょうか?
同一場所で視点を移行する場合は、このような工作がないと紛らわしい文章となるようです。
例(主観となる人物説明が無い場合)
学校の屋上に四人の学生が集まっていた。四人とも何もしゃべらず。腕を組んだまま動くこともなかった。
俺は突然立ち上がり、お前ら根性が無いんだよ!と、前に座る三人に罵声を浴びせた。
例(主観となる人物説明がある場合)
学校の屋上に四人の学生が集まっていた。四人とも何もしゃべらず。腕を組んだまま動くこともなかった。
その中の一人に、この春一年生になったばかりの青沼一馬がいた。
俺は突然立ち上がり、お前ら根性が無いんだよ!と、前に座る三人に罵声を浴びせた。
これが、全く別の場訴となると、主観に移動する場合でも最初からの人物説明などが無くても違和感を感じにくく、文章をつなぐことが出来るようです。
例(同一場所で無い場合)
学校の屋上に四人の学生が集まっていた。四人とも何もしゃべらず。腕を組んだまま動くこともなかった。
俺は東北を根城に暗躍するスパイ。
この視点の移動は、文章的な割合も関係するかと思いますが、バランスやテンポを感じさせる要因になるのかな?と思います。