ぎゃる・れ・お
ガリレオをインスパイアした作品?ぎゃる・れ・お
登場人物:タレント・レースクイーン 小河結香
『理工学部物理学科 第十三研究室』のプレートが掛かるドアを勢いよく開いて中に入ると、結香は准教授が実験中。
声 『結香は先生。大変です』
切迫した声に対して、結香は准教授が落ち着いて対応する。
結香は准教授『何をあわてているんですか?騒々しい。今実験中なんですよ』
結香は准教授の名前スーパー(1S)湯川先生に引っ掛けてます。
声 『お忙しい所すいません。今日、スタジオ収録を見に来てくれた観客のみなさんが、結香は先生のサインがほしいと大騒ぎなんです』
結香は准教授『何だって?サインで大騒ぎ?』
声 『もう大変なんです。ありえない騒ぎです』
結香は准教授『ありえない?(いぶかしげな表情。指を一本立てながら)1939年6月アメリカの考古学者ポール・コソック博士によってペルーで発見されたナスカの地上絵は、かなり高い位置からでないと、その全体を見ることが出来ない。しかし、ナスカ平原の周辺には、その地上絵を見渡せるような高台は無いんだ。誰が何のために描いたのか?さっぱりわからない。しかし、これもある意味サインと言えるのではないだろうか』
声 『何の話ですか?』
結香は准教授『サインで大騒ぎの話だよ。ま、わたしのサインなんて、どれほどの価値があるのか』
苦笑いを見せる結香は准教授。
声 『先生しっかりしてください。ナスカはどうでもいいんです。事件はスタジオで起こっているんですよ。大騒ぎしている現場にはこれがあったんです』
ギャルズパラダイス(レースクイーン名鑑)を結香は准教授に見せる。
結香は准教授『これは・・・・』
ホワイトボードに恐ろしいほどの速さで数式を書き込む結香は准教授。
ホワイトボードがいっぱいになると、ギャルズパラダイスに目をやり、サインを書き込む。
声 『あ、結局サインはしてくれるんですね?これ、何て書いてあるんですか?』
結香は准教授『結香でしょ!』
声 『どうなんですか?この本』
結香は准教授『実に面白い!』
顔アップのままEND