コマーシャルの質!??
情報番組やコマーシャルの作りは、情報を発信したい企業やクライアント(宣伝主)側の意思と、番組としての制作側の思いに『少なからず』ギャップがあることが多いようです。
所詮TVマンはTVマンで、マスコミとしての『広報活動』止まりで、営業なんてしたことないし、TV局の営業なんて基本的には広告代理店がメインで動いてくれているようなもんですし、売っている物が『CM枠』という実態のわかり辛いものですから、実商品を『売る』感覚が判っていないのかも知れません。
企業側からしてみれば『さっさと商品を見せて欲しいのに』、番組進行役が『今日ご紹介するのは、暮らしに大変役立つ商品です。私も使っているんですが、使えば使うほどに便利だなぁと思うんですよね』などと、前置きが長かったり、商品以外の紹介コメントが多かったりで、番組制作側からしてみれば『じらし作戦』的なことかも知れませんが、その『じらし』が二重三重と『やけにくどい』場合も、コメントを噛み砕くと見えてくる時があります。
こんなことを言うのも、先日、ある企業の営業担当さんが『これどう思います?』と、放送原稿を見せてくれたことに端を発する訳でして、そこには回りくどく商品を紹介する内容が書いてあったのです。
3分の枠で、まずリポーターを紹介。リポーターが以前どんなことをやっていて、今どうなっているのかを見せて、どんな悩みがあるのかをハッキリとさせ、商品が出てくるまで30秒以上。商品の説明が始まるのですが、その商品の一番の特徴が出てくるまでまたしばらくあるのです。
『これじゃ商品を売りたいのか、リポーターを売りたいのか判らんね』という結論に達したのです。
3分の商品紹介となれば制作側にしてみれば『CMなのか番組なのか』ハッキリしない所?なのかも知れませんが、商品を売りたい方からしてみれば、とにかく商品を前面に!という気持ちでいっぱいなんでしょうね。制作費払ってるんですから。