技術は飯だけ食わしておけ！！
取材で現場に出るのは、カメラや音声など機材を扱う『技術班』と、ディレクター、リポーター、時にはメイクさんなど、撮影機材以外のものを扱う『制作班』とがいます。
基本的には食事をする時など、レストランなどでテーブルに着く際も、グループ分けは『技術班テーブル』と『制作班テーブル』とに分かれます。
制作班が打ち合わせをしている時に、技術班が機材の準備をしていたり、料理撮影の場合、制作が小皿や箸など小道具を用意して、技術は撮影した料理を食べる係りになったりします。
基本的に撮影機材は重たい物が多いし、技術は体力勝負なので、自分なんかは喜んで食べます。
そんな所からなんでしょうか？
『技術は飯だけ食わせておけば、文句は言われない！』とよく言われているそうです。
先日も、音声さんが取材現場でもう一つマイクが欲しい状況になった時『こうなるなんて聞いてない！文句言ってくる』と、ディレクターの所に物凄い剣幕で殴り込みに行ったのですが、しばらくすると満面の笑みで、『これでも食って機材待ちましょうって、どれ食べます？』と弁当を持って帰ってきたのです。
弁当の配給という制作の手伝いまでしちゃってるじゃん！
お前は何て人がいいんだ！
とは思ったものの、そんな硬いことは言わずに、黙々と食っていた技術班なのです。