見立ては、まだまだ続く!!
さて一息ついた所で『見立て』の説明を続けましょう!
今までは
『赤い髪の人』・・・『クラスに色をつける役目』『発火』
『パソコン』・・・『電脳』『ハイパー』『先導役』
『軽いステップ』・・・『いろいろなことに顔を出す』『身軽な立場』
『大きな背中』・・・『お父さん的な存在』
『メガネ』・・・『お洒落』『ファッションリーダー』
『積み重ね』・・・『苦労人』
などと、その人の『ナリ』を表現しつつ、クラスでの立場というか『ポジション』も織り交ぜながら映像にしてきました。
まだ3人います。大丈夫ですか?役割分担は割り当てられるのでしょうか?
小動物系の可愛らしさを持つ『茶町さん』と、いつもイヤホンをしていて、音楽から離れられない生活をしている『藍沢君』に、『ロックバンドのヴォーカル』白田君です。
撮影場所は学校。どこで何を撮影すればいいのか?
それが問題です。
茶町さんを撮影したのは『屋上』です。
『屋上』には何があるか?
落下防止用のフェンスがありました。好都合にも『金網』です。
これを『ケージ』に見立てます。『小動物』ですから。
クラスの中の立場的には『カゴの鳥』的な感じにします。
網越しに高い所から世間を見ているという意味ではピッタリの場所ではないでしょうか?
最終的に網に引っ掛けた指にカメラを振り込むと、おもむろにピースサインで意志の強さも表現します。
藍沢君は『耳』を強調しようと考えました。
どういう映像でいきましょうか?
『耳打ち』です。うわさを聞きまくります。
そして、耳がいいということから想像して、リズム感があるだろうと踏んだ所でダンスを撮ると、これがまた器用にこなすのでした。
結果的に『情報に踊らされる』キャラクターとして『お調子者』の映像が出来ました。
ロックバンドのボーカルである『白田君』も、ピアスで飾られた『耳』だったり『リズム』でもいいんですが、もっと素敵に彼を装飾するには『光』が必要だと思いました。
『光』をステージ上の『スポットライト』に見立てますが、同じ様に刑務所の『サーチライト』にも見立て、ロックバンドっぽいアウトロー感を演出します。クラス内の立場的にも異色な感じが漂います。
スポットライトは赤や緑や青などの色が入り、彼は顔をさらしますが、サーチライトは単なる光で、彼は顔を背け、逃げ出します。
これで全員分の紹介が終わりました。
観察と興味によって分析と見立ての工夫がされて、すべて違う演出方法で出来上がりです。