落ちの重要性!!
物語に『落ち』があると、その話がとても『印象に残る』と思いませんか?
その『落ち』が衝撃的であればあるほど強く印象に残るような気がします。
話に必ず『落ちが必要か?』といえば、そんなことはなく『落ちてない話』なんていくらでもあるとは思いますが、報告的な感じになってしまいがちですよね。
ではチョット練習問題です。
リンゴを両手で擦るように持っています。これからどんな物語が待っているのでしょうか?
考えられるだけこの続きを考えます。この後リンゴをどうするか?
① リンゴをかじる→Aへ
② リンゴを投げる→Bへ
③ リンゴを割る→Cへ
④ リンゴをそのまま擦っている→Dへ
⑤ リンゴを置く→Eへ
とりあえず以上『5つ』
リンゴ一つでこれだけのストーリーが考えられましたでしょうか?
この続きも考えてみます。
A リンゴをかじったので→歯茎から血が出るor血が出ない
B リンゴを投げて、相手が受け取るor受け取らない(相手がいない)
C リンゴを割って食べるor食べない・・・力強さだけを表現
D リンゴをそのまま擦って話はそれ以上先が無い場合もある
E リンゴを置いて飾りつけorそのまま何も起こらないか
何も起こらないでは話にならない気がします。
ここでは『歯茎から血が出て、歯磨き粉』をPRするとなるとどういう順番がいいのか考えてみましょう。
擦って磨いたリンゴをそのままかじって歯茎から血が出るとなると『起・承・結』のような感じです。
擦って磨いたリンゴを力ずくで割った後にかじって歯茎から血が出ると、力は強いけど歯茎は弱い感じがして『起承転結』的な雰囲気があります。
擦って磨いたリンゴを相手に投げて、受けた人間がリンゴを割り、かじって歯茎から血が出るとなると、展開は多いのですが冒頭部分が長く、擦って磨いたリンゴを相手に投げる所に何か意味があるのか?疑問が残る感じです。この疑問は、結末の歯茎から血が出る印象を弱めがちではないでしょうか?
こんな話をした時に、で、落ちは?となると、こんなのいかがでしょう?
両手でリンゴを擦り、思いつめた表情でそれを床にたたきつけます。するとリンゴは割れて中からお金が出てきます。手にしていたのはリンゴの形をした貯金箱だったのです。お金を拾い集めて一つうなずき、買い物に出かけます。入って行ったのは電気店。さて何を買ったと思います?
そう、アップルコンピューターだったのです。リンゴの形をした貯金箱を割って、リンゴマークで有名なコンピューターを買ったというお話でした。
そろそろ買い換えたいです。ウインドウズ7も出たし。