司会者とリポーター
リポーターさんの事務所には、結婚式の司会を専門でする人もいるようで、そういう人達からすると、テレビのリポーターって『よくやるね』という仕事なんだそうです。
結婚式の司会となれば、そういう雰囲気の場所で言葉を選びながら強弱をつけて司会進行すれば、ほぼ間違いなく感動を生み出せるらしく、人の感動で達成感も感じ取ることが出来るようです。
テレビのリポーターの方は、一見華やかなようですが取材は細切れで行われることが多く、話の雰囲気感を継続することは難しいし、カメラマンやディレクター、時には音声さんにまでダメだしをされて『そうじゃないだろ?』とか『もっとましなことが質問出来ないの?』『使えねぇ』『何が言いたいのかわからない』『テレビなんだから』など散々な意見なのかクレームなのか罵声なのかを浴びせられ、確かに達成感を感じることは難しそうです。
ある程度のキャリアを積めば『やり遂げた感』はあるかも知れませんが、その域に行くまでは『落ち込み』と『不甲斐なさ』の連続でしょう。
それでも司会者とリポーターの何が違うのか?
『司会』は式の進行がメインの仕事ですから、段取りを踏みながら盛り上げるところは盛り上げ、そうでない所はそれなりの扱いとなる訳ですから、自分が思うに『演出』系の仕事なのかな?と思え、式そのもののプロデュースが『成功した』か『しない』の判断基準と言えそうです。
『リポーター』の方は、リポートして相手なりイベントなりの『核心』を引き出す所がメインの仕事なので『進行』という横の広がりよりも、縦に深い作業なのかな?と思います。
この縦に深い仕事は、その人やイベントの『あまりにも身近過ぎて見えなかった本来の姿』をさらけ出せる時があり、その時こそ、客観的に物事を見るリポーターならではの達成感があるようです。
結局、何だかんだ言われるけど、リポーターも遣り甲斐のある仕事何じゃないかと思う訳です。