東北地方太平洋沖地震 津波被害

とてつもない巨大地震が東北地方の太平洋沖で発生した。

日本の観測史上最大のM(マグニチュード)9.0というこの地震は、最大で高さ30メートル以上にも及ぶ津波も引き起こし、甚大な被害をもたらした。

この日は我が家が停電の為、テレビの映像を見ることは出来なかったが、以下は翌日youtubeを検索して選抜した巨大津波の生々しい被害の様子を、地震発生当日の日付としてお伝えする。

津波にご用心

南米のチリ沖で2月27日発生したマグニチュード(以下M)8.8の地震で、日本にも津波警報が出された。

これまでに観測されている最大規模の地震は、同じく南米のチリ沖で、昭和35年(1960年)5月22日に発生したM9.5。
この時は、地震発生から約22時間半後の5月24日未明に、三陸海岸沿岸を中心に最大で6メートルの津波が襲来し、142名が死亡した。(参照

1960年チリ沖地震での津波到達時間(数字は時間)

1960年チリ沖地震での津波到達時間(数字は時間)

今回の地震も三陸地域を中心に岩手県の陸前高田市で最大1.9メートルの津波が襲った。
幸い人的被害はなかったものの、漁業を中心に少なからぬ被害が生じた。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

これから次第に暖かくなり、水辺に接する機会も多くなると思うので、地震先進県とされる静岡県に住む私が、ドキュメンタリー等の取材で学んだ津波に対する対応策をご紹介します。

事前対策

ニュースはラジオでもいいので1日2回は聞くようにする。
海に遊びに行く際には、高台や津波避難ビルを確認しておく。
サンダル以外にも全速で走れるクツを用意しておく。

は海外で起きた地震による津波が、早ければ数時間後に日本にやってくる可能性があるからで、できれば携帯ラジオの携行をオススメします。
は津波避難警報が出された際に、事前に避難場所を知っておけば、パニックにならずに落ち着いて迅速に行動できます。
は人ごみで混雑した中を素早く、かつ怪我をせずに避難できます。

津波避難警報発令後

避難命令には素直に従う。
非難にはできるだけ車を使わない。
車で動けなくなった時には、車を捨てて急いで高台(又は津波避難ビル)に非難する。

以上はパニックを避け、多くの人が助かるのに非常に重要で、起きなくても良い怪我などの被害を防ぎます。

津波は今回でも示されたように、第一波よりニ波三波の方がより高くなる傾向があります。
何より怖いのは寄せ波より引き波です。
パプアニューギニアで起きた大津波地震での取材で、病院に運ばれた人の大多数が、ヒザ下を折るなどの怪我をしていました。

これは、波が押し寄せた後、さらった大量の建材資材などを海側に戻し、その資材などがヒザ下を直撃したからです。

とにかく、揺れたら高いところに非難する。

海や、海に近い川辺に出かけるときには是非とも心がけてください。

阪神・淡路大震災から15年

1995年1月17日午前5時46分に阪神・淡路大震災が発生した。

当時某民放の富士地域担当記者だった私もゆっくりとしかも大きな揺れに気が付き、「これは相当大きな地震がおきたな!」と直感した。

阪神・淡路大震災(ビル火災)速報の震度情報のあとに映し出された阪神地区の惨状は目を覆うばかりだった。
飴の様にねじれ曲がって横倒しになった高速道路や、下階が押しつぶされたり倒壊したビル。
広範囲に火災が起き、まるで空襲にあったかのような空撮の映像。

この時点で多くの人が亡くなっていることは容易に推察できたが、まだ救助を求めている人がいるはずだ。

阪神・淡路大震災(高架橋から落ちたトラック)阪神・淡路大震災(倒壊した家屋)


地震先進県を自負する静岡県に住む我々にとって人事ではない。
その後、情報番組で地震防災特集の編集担当になり、阪神地区の系列局から伝送された映像を全てチェックした。

火災の中で呆然と立ち尽くす人々。
倒壊した住宅の瓦礫にふさがれた道を縫うように走って駆けつけたバイクのおじさんが、大声で知り合いの安否を気遣う様子。
押し潰れた住宅から生存者を救出しようと、懸命に救助活動を続ける消防隊員。
発生から一日以上経ってから幸いにも助け出され、水を「もっと、もっと!」と飲む生存者。
その直後の映像は別の取材場所で、救出が間に合わず息子の名前を叫び泣き崩れる母親。
マサユキ!!」・・・その叫びは今でも耳にこびりついて離れない。。。

やがて来るであろう想定東海大地震の被害は阪神・淡路大震災の被害を大きく超える事が予想されている。
被害想定(内閣府防災情報)は東海地震に係る被害想定結果(pdf)を参照。

生あるものはやがて亡くなる運命にあるのだが、どの様に生きたかという精神がその後生きていく人々に受け継つがれていく。
地震発生の予想は被害を小さくするのに役立つだろう。しかし社会の中でもっと大事な事を取材や編集を通じて感じた。発災した後、いかに人々が協力して助け合うかということだ。

人は心で生きている。

近隣との付き合いが希薄になっていく現代で、やらなくてはならないことは、余りにも多い。