人も自然の一部

2011年4月12日 | 思うこと | 6 件のコメント |

彼岸花(曼珠沙華)大きな自然災害が起こると、人はその脅威に恐れおののき、自分の存在がいかに矮小である事に気付かされます。

『天災は忘れた頃にやってくる』

しかし、かつての日本人は自然に対する恐れとともに感謝を忘れる事はありませんでした。

和暦にも自然やその成り立ちに感謝する行事が沢山出てきます。

お彼岸は太陽が真西に沈む春分・秋分の日に、西方浄土を想像しご先祖を供養する習慣で、正確には「彼岸会(ひがんえ)」と言います。

彼岸そのものについては、煩悩を脱した悟りの境地のことで、煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」(しがん)と言うのに対して、向う側の岸「彼岸」と言います。

そのお彼岸には仏前に「おはぎ」を供えますが、地域によっては「ぼた餅」とも呼びます。
これを漢字で書くと「お萩」と「牡丹餅」で、小豆の粒を萩の花に見立てて「お萩」、牡丹の花に見立てて「牡丹餅」。つまり春は牡丹ですから「ぼた餅」、秋は萩で「おはぎ」ということになります。小豆の赤色には災いが身に降りかからないようにするおまじないの効果もあるという事です。

このように日本人の心の底流には、自然に対して畏敬の念を抱いてきた歴史があり、植物を初めとするその色は伝統文化や芸術に色濃く反映しています。

こうした色使いは東洋文化そのものであるといっても過言ではありません。

しかし、最近はその自然に対する畏敬の念が失われつつあるように思います。

東日本大震災 (津波に襲われた町)
ネイバージャパンより転載
舗装された道路を車で自由に走り、電化製品で囲まれた生活は、人間にとっては大変便利なものであるのかもしれませんが、その基盤が失われた時には経済や生活基盤そのものを揺るがされてしまいます。

つまり、お金も道路も車も電化製品も、人間以外には役に立つものではないということです。

東日本大震災の被害の深刻さは、人間の傲慢さをあざ笑うような仕打ちともいえますが、その自然を感じる機会を自らが遮蔽していては、勘違いするのも無理はありません。

ではどうしたら人間がその存在を奢ることなく、地球とともに歩む事が出来るようになるでしょう?

せせらぎヒントは身近な自然を見ることです。例えば外で育つ植物は常に自然にさらされています。一旦根を生やすとそこからは動けません。風が吹き、雨が降り、その力を受け流しながら必要な力を取り入れる能力を持っています。その形は実に合理的で、生きる力そのものであり、神秘的な美しさだと感じます。

自然から学ぶ。その大切さを忘れない。自然が猛威を振るっている今こそ、人間も自然の一部である事を感じる必要があります。


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「人も自然の一部」に6 件のコメント

  1. もも さんのコメント: 2011年4月13日 5:28 AM

    おはようございます♪
     自然に感謝、、ですよね。
     あまりにも、人間のエゴがすごすぎたように、
     今回、、あらためて思います。。。
     自然、、動物、、共存も大切なのでは
     ないかと思いました。
     

    [Reply]

    fujichan Reply:

    ももさん、ありがとうございます。
    今の人間は何もかも分かったような気でいるのかもしれませんが、
    実は何も分かっていないのではないのでしょうか?
    支配するつもりが支配されている事に気付くのが、破壊的な力を
    見せ付けられた時だけでは余りにも浅はかというものです。
    強大な力に対してはうまく折り合いをつけていければいいですね。
    まさに『柔よく剛を制す』なのだと思います。

    [Reply]

  2. スタッフあかもも さんのコメント: 2011年4月14日 11:38 AM

    「天災は忘れた頃にやって来る」
    自然があり、その中に私たちの暮らしがある。
    この考え方は、古くから日本にあった考え方ですよね。
    ですが、いつしか私たちの暮らしに自然がある ように
    錯覚し、そのように感じている現代人がいてますね。

    今回の津波も、先人がこの下には住むな と言って
    それに従い、住まなかった人々は助かっている…との
    事も耳にしました。。。
    皆さん、それぞれに複雑な想いをされていると思いますが、
    やはり私たちは自然の中に生き、また生かされているんですね。

    畏敬の念…忘れてはいけないですね。

    想定外…この言葉は聞き飽きました。
    ちっぽけな人間が、勝手に想定を決め、それを越えたら
    想定外で…って、可笑しいですよね。
    全てにおいて、人間の想定外なんですから。。。
    人間に自然は作れないですからね。

    [Reply]

    fujichan Reply:

    スタッフあかももさん、ありがとうございます!
    そうですね、私達は『生かされている』のです。
    このことに気付かない人も多いのですが、限りある命の尊さを噛み締めながら生きていかなければなりません。
    この世に生まれるのにも様々な試練を乗り越えてきています。
    例えば女性が一生の内に排卵する400から500個の内の一つの卵子と、その時巡りあった数千万から数億個の内のたった一つの精子が結びついて赤ちゃんが生まれてきます。
    その親も、そしてまたその親もそうした確率をくぐり抜けて私達はこの世に生を受けています。
    周りにいる生き物もそうした試練を乗り越えて同じ時を共有しています。
    時は元に戻りませんから、その時その時を大切に過す事が大事だと思います。
    特に食事をする時には感謝の気持ちを込めて『いただきます』ということを忘れてはいけませんね。
    試練を乗り越えてきた命を頂くのですから。。。

    [Reply]

  3. チャーム さんのコメント: 2011年4月22日 5:57 PM

    お久しぶりです。おっしゃる通りですね。ただ自然の警告はいったいいつまで続くのでしょうか。みな十分に思い知らされたのでは?

    ランキングも頑張ってください。応援しています。

    [Reply]

    fujichan Reply:

    チャームさん、ありがとうございます。
    いつまでかは分かりませんが、私達が忘れないようにする事が大切だと思います。
    『喉元過ぎれば・・・』となるのも人の常ですから、そうならないように気をつけたいものですね!

    [Reply]

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