| 昨晩たまたま見たNHKの番組は興味深くも腹立たしいものだった。
今日の世界中の不況をもたらした諸悪の根源は、サブプライムローンである事は周知の事実だ。
なんとその金融商品を生み出したというのが博士号を持った数学者達だというのだ。
これは聞き捨てならないと暫く食い入るように見入ってしまった。
サブプライムローンのベースとなっている資産価値の担保理由は、金融商品をリスク分けし、投資家にこれを保証金付きでハイリスクな金融商品を買ってもらうのだが、不良債権をAAA(トリプルA)、つまり優良商品化するカラクリがあることはある程度知られている。
番組ではさらに内容をえぐったもので、その金融商品のリスクを数学者に分析させて数学的な確率論でリスクを回避するという錬金術だった。
この確率論を極めた商品を買えば全ての人が儲かって幸せになるというのか?
結果はご覧の通り。誰かが儲かれば誰かが損をするなんてことは小学生でも分かる事で、数学的にも自明である。
つまり、この金融商品は博士号をもった数学者の分析に基づいているいう似非ブランドの詐欺商品だったのだ。
最も腹が立ったのは、純粋学問である数学を錬金術に仕立て上げた、金欲という人間の浅はかな欲望だ。
確かにお金は大切で、ある程度の自己実現には欠かせないものだが、その欲望を先鋭化させて数学者をくどいたウォール街の人間たちは、人の幸せとは何なのかという哲学が欠けているのだ。
この金融商品を開発した数学者たちはそんなことに精力をつぎ込んだ事を猛省しなければならない。
数学という純粋学問に失礼だと思う。 |